千葉県の塔

那古寺

 那古寺(なごじ)多宝塔(千葉県館山市那古1125)

  坂東三十三ヶ所、結願の霊場。行基菩薩を開基とする真言宗智山派の寺院

那古寺多宝塔(県指定文化財、江戸時代 宝暦11年 1761年、銅板葺、高さ 14.2m)


上重、平三斗上に回縁をめぐらす。四手先組物

下重、二手先組物、二軒繁垂木

那古寺は坂東三十三ヶ所、第三十三番札所。結願の寺。

養老元年(717)行基菩薩が元正天皇の病気平癒を祈願して海中より現れた霊木で千手観音を刻み開山した

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間獅子の彫刻付板張り、中備えは花鳥の入った蟇股


上重の尾垂木には竜首をつけている

下重、二手先組物

相輪は九輪の上に層塔風の水煙をつける(写真右)

承和十四年(847)慈覚大師が当寺を再興したと伝え、正治年間(1199-1200)秀円上人により真言密教の霊場となった


下重、支輪は菱格子に菊をちらした彫刻。蟇股に彫刻が入る

脇間の獅子の彫刻

塔の内部は来迎柱・来迎壁を設け、宝塔を置き五智如来を安置する

擬宝珠付高欄

塔は心柱に墨書があり、大工棟梁として地元の加藤清兵衛と府中の上野庄右衛門の名がある

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那古寺仁王門

那古寺は補陀洛山(ふだらくさん)千手院と号し補陀洛信仰の寺院でもあった

(平成17年8月16日 撮影)

*観音堂が2008年3月まで工事中のため多宝塔の前も仮設通路が組まれていた。海がすぐ近くにあり塔の飾り金具の錆が目立った。