浄妙寺(じょうみょうじ)多宝塔(和歌山県有田市宮崎町1000)

  平城天皇の母、乙牟漏皇后の発願で、唐僧如宝律師が大同元年(806年)に創建した。現在臨済宗妙心寺派の寺院

浄妙寺多宝塔(重要文化財、鎌倉時代 正慶元年 1332年、本瓦葺、高さ12.95m)


上重部(四手先組物、軒は二軒繁垂木)

下重部(組物は出組、円柱、軒は二軒繁垂木)

 天正の頃、湯浅氏の兵乱の為、七堂伽藍はほとんど焼け落ちたが、薬師堂と多宝塔は難を逃れた

堂内には、五智如来を安置する

塔は、擬宝珠高欄を付した縁を設ける。中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蟇股を置く


上重の四手先組物

下重、軒は二軒繁垂木

相輪は、江戸時代に補修された

浄妙寺は大同元年(806年)、鑑真の高弟・唐僧如宝により創建された

塔の四隅に置かれた鬼瓦

 

下重の木鼻 下重、中備えは、草花を図案化した簡素な蟇股

屋根は本瓦葺、上重の組物は四手先で二軒繁垂木、亀腹は小さい

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薬師堂(重要文化財・鎌倉時代・堂内に重文仏を安置する)

* JR紀勢線 箕島駅下車

(平成16年9月11日撮影)