長保寺(ちょうほうじ)多宝塔(海南市下津町上689)

  一条天皇の勅願寺。紀州徳川家初代藩主頼宣(よりのぶ)の帰依により藩主の菩提寺として庇護を受けた

長保寺多宝塔(国宝、鎌倉時代 正平十二年 1357年再建、本瓦葺、高さ13.4m)

長保寺は、長保二年(1000年)、一条天皇の勅願を受け性空上人により創建されたと伝えられている


上重の四手先組物と二軒繁垂木

下重は出組、中備えの蟇股が美しい

下重に対して塔身が細い為、軒の深さが強調され、外観が洗練されている

塔は、高欄のない縁をめぐらし中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蛙股、柱は円柱

内部は、四天柱を配し、折上子組格天井(おりあげこぐみごうてんじょう)、禅宗様の須弥壇を置き、大日如来を安置する


初重の出組

軒は二軒繁垂木

多宝塔の相輪が八輪しかなく、一輪すくない

長保寺は、寛文六年(1666年)紀州徳川家初代藩主頼宣により菩提寺に定められ、歴代藩主の墓がある

四隅には鬼瓦が置かれている



中備えの蟇股(草花を透彫りにした優美なもの)


多宝塔の瓦

多宝塔は純和様の塔で、小さいが存在感がある美しい塔だ。左側写真は相輪部の宝珠(上)と花輪

大門(国宝、鎌倉時代 嘉慶二年 1388年、三間一戸楼門、入母屋造、本瓦葺)

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長保寺本堂(国宝、鎌倉時代 応長元年 1311年建立、方五間、入母屋造、本瓦葺)

*JR紀勢線 下津駅下車

(平成16年9月11日撮影)