金剛峯寺 金輪塔(伊都郡高野町高野山)

  塔の本尊が金輪仏頂尊であるため金輪塔と呼ばれている

金剛峯寺多宝塔(指定なし、江戸時代 天保五年 1834年再建、桧皮葺、高さ 約18m)


上重は四手先組物、軒は二軒繁垂木

下重、組物は出組、軒は二軒繁垂木

この多宝塔は本尊に金輪仏頂尊を安置する為、金輪塔と呼ばれている

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、組物は出組、中備えはなし


下重、出組と木鼻

軒が桧皮葺の屋根とあいまって美しい

相輪は型の通り。柱は古式の角柱を用いている

高欄は平三斗腰組み上回縁、亀腹は銅板板張り


風      鐸

初重、二軒繁垂木

この塔は高野山の復興に力を尽くした明算上人の御廟所という説もあり、現在の塔は天保五年(1834)に再建された

高野山金剛峯寺、門前の紅葉が美しい

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高野山大門(重要文化財、江戸時代 宝永二年 1705年再建、重層五間入母屋造、銅瓦葺)

昔はここから天野、慈尊院に通じる町石道と西高野街道が紀ノ川流域に向かった。また有田川流域に向かう道もあった

(平成17年11月5日撮影)