真砂(まなご)自然石塔婆(和歌山県田辺市中辺路町真砂)
「清姫墓」の隣に立つ自然石塔婆で、室町時代前期 応永十八年(1411)の銘がある。
真砂(まなご)自然石塔婆 (市指定文化財、室町時代前期 応永十八年 1411年、砂岩、高さ 130Cm)
砂岩自然石の頭部を山形に荒く加工する。身部は表面をならし、造立趣旨と紀年銘を二行で刻む。通常の種子は、刻まれていない。 |
刻銘全文:「妙心禅尼七ケ年」、「応永十八年(1411)卯月二二(四)日」
妙心禅尼、七回忌追善供養の為、室町時代前期 応永十八年(1411)四月四日に造立された。
刻銘:「応永十八年(1411)卯月二二(四)日」 | 刻銘:「妙心禅尼七ケ年」 |
「清姫の墓」と呼ばれる板碑を中心とする石造遺品
中央に清姫墓(明徳五年銘)、向かって左に自然石塔婆、右に小五輪塔が安置されている。
真砂(まなご)一石五輪塔 (市指定文化財、安土桃山時代 天正九年 1581年、砂岩、高さ 38Cm)
真砂(まなご)一石五輪塔 地輪
中央上部に胎蔵界大日の種子「ア」、その下に「意春妙清禅、定尼」、左右に「天正九年(1581)、五月十四日」と刻む。
一石五輪塔の横に、小五輪塔が安置されている
清姫墓 全景
*紀勢本線 紀伊田辺駅前から明光バス 栗栖川行き、または竜神バス 発心門王子行きに乗車、「清姫バス停」下車、南方向へ 徒歩 約2分。
(撮影:平成24年3月28日)