中芝(なかしば)石塔婆(中芝の板碑)

 中芝(なかしば)石塔婆(中芝の板碑)(和歌山県田辺市中辺路町栗栖川字中芝)

  石塔婆は下の国道から移設されたもので、南北朝時代中期 建徳元年(1370)の南朝銘がある。

中芝石塔婆 (市指定文化財、南北朝時代中期 建徳元年 1370年、砂岩、高さ 121Cm 幅 94Cm)

左右に板石を組み、龕(がん)様の形状。正面の奥面に、不動明王の種子「カーンマーン」を大きく刻み、下に造立趣旨と紀年銘を刻む

石塔婆は「古道ヶ丘バス停」から、国道311号線に沿って北東方向に約100m程進んだ左手側、高い石垣の上に立っている。

石塔婆 側面 正面部の種子と刻銘

刻銘全文「右意趣者、口匡宗、禅門光浜造立、建徳元年(1370)庚戌、十二月晦、孝子、敬白

刻銘は、紀伊国金石文集(巽 三郎、愛甲昇寛 編著)に拠るが、金石文集の二行目は「匡勝」となっている。掲載されている写真を見ると勝の部分が宗であるので「宗」とした。

刻銘に、禅門光浜の名が造立者として刻まれている。光浜は、中辺路町真砂の阿弥陀三尊種子板碑(伝清姫墓)にも造立者として名を残している。

不動明王の種子、「カーンマーン」 刻銘:「建徳元年(1370)庚戌、十二月晦、孝子、敬白

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「古道ヶ丘バス停」の前に咲いていた桜

(この日は、三月二十八日で、桜の開花としては、とても早い)

 板碑(いたび)

*紀勢本線 紀伊田辺駅前から明光バス 栗栖川行き、または竜神バス 発心門王子行きに乗車、「古堂ヶ丘バス停」下車、北東方向へ 徒歩 約100m。

(撮影:平成24年3月28日)