根来寺(ねごろじ)十三仏板碑(和歌山県岩出市根来)
根来寺の入口、岩出図書館の西南隅 敷地外に立っている。天文二年(1533)の銘がある大型十三仏種子板碑。
根来寺(ねごろじ)十三仏種子板碑(室町時代後期 天文二年 1533年、砂岩、高さ 216Cm)
頂部山形、身部は一重の輪郭を巻き、中央に大きく「南無阿弥陀仏」の六字名号、その周りに月輪を陰刻し十三仏の種子を配する |
板碑 頂部
頂部山形、一重の輪郭横線に接して左右に円形が、やや深く穿かれ下に蓮華座が配されている。
名号の周りに月輪が薄く陰刻され、内に十三仏の種子を刻む | 左右の月輪の下に、銘文が刻まれている |
十三仏は上に虚空蔵(タラーク)、向かって左上から 阿閦(ウーン)、阿弥陀(キリーク)、薬師(バイ)、普賢(アン)、文殊(マン)、釈迦(バク)、
向かって右上から 大日(バン)、勢至(サク)、観音(サ)、地蔵(カ)、弥勒(ユ)、不動(ウーン)の十三仏種子が月輪内に刻まれている。///
板碑 下端
下端は突出し、表面に蓮弁を刻む
向かって左側刻銘:「天文二年十二月」 | 右側刻銘:「奉唱夜念佛為三界萬霊皆成佛道也」 |
月輪の下に刻まれた銘文
左側の銘文(全文):「天文二年(1533)十二月十八日本願快秀、敬白」
向かって左側面下部
五輪塔が線刻され、地輪部に「白道」の刻銘を刻む
板碑 背面、大日の種子「バン」を刻む | 板碑 側面、左側最下部に五輪塔を線刻する |
*JR阪和線 紀伊駅前から和歌山バス「粉川行き」乗車、「根来バス停」下車 北方向へ 約500m。
(撮影:平成23年2月19日)