山陽路・山口県の塔

 瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔(山口県山口市香山町7-1)

  中世に栄えた大内文化を物語る遺例

瑠璃光寺(るりこうじ)五重塔(国宝、室町時代中期 嘉吉二年 1442年、桧皮葺、高さ 31.2m)

瑠璃光寺五重塔は室町時代中期・嘉吉2年(1442年)に建立された。和様を主体に一部を禅様にした塔


屋根の反りが美しい

二層目のみ縁・高欄がある。高欄は禅宗様の逆蓮柱

三層以上に縁・高欄がない。二層目の高欄は禅宗様

二・三・四層目(間斗束は三層目まで三間ともあるが四・五層は中央間のみになる)


軒は二軒繁垂木

組物は三手先組物

相輪の九輪に風鐸が付いている五重塔は、法隆寺・醍醐寺・海住山寺・室生寺と瑠璃光寺のみ

塔は高欄のない縁をめぐらし中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束を用いる

  

軒と組物 軒の風鐸

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法隆寺、醍醐寺と並んで日本三名塔の一つに数えられている

(平成16年8月11日撮影)