観音寺(かんのんじ)多宝塔(愛知県名古屋市中川区荒子町営窓138)

  観音寺は荒子観音として親しまれ尾張四観音の一つとして、庶民の信仰を集めてきた

観音寺多宝塔(重要文化財、室町時代後期 天文五年 1536年、こけら葺、高さ 11.5m)

寺伝によれば観音寺は、奈良時代天平元年(729)に泰澄和尚により開基された


上重、みごとな扇垂木

亀腹は、板張り

上重は、亀腹が板張り、高欄に四個の擬宝珠がつく、組物は四手先、軒は扇垂木とすべて唐様になっている

多宝塔は天文五年(1536)、当時の住僧常住院賢俊の再建で、大工棟梁は熱田の岡部甚四郎といわれる

四手先組物が美を演出している。扇垂木も流れるように美しい

上重は、亀腹が板張り、高欄に4個の擬宝珠がつく、組物は四手先、軒は扇垂木と唐様


下重の組物、出組

下重、軒は二軒繁垂木

塔は高欄のない縁をめぐらし、正面の中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間間斗束

 

 仁王門の仁王(円空仏)

円空は観音寺に、延宝4年(1676)・貞享2年(1685)・寛文9年(1669)から元禄初めの頃(1690年頃)滞在し仏像を刻んだという

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本堂の円空仏(木っ端仏も入れると千体以上の円空仏がこの寺に残されている)