飛騨国分寺(ひだこくぶんじ)三重塔(岐阜県高山市総和町1-83)
高山市の市街地にある飛騨唯一の三重塔。創建当初の七重の塔の心礎が保存されている
飛騨国分寺三重塔(県指定文化財、江戸時代 文政三年 1820年、銅板葺、高さ 22.4m)
三層部、軒は二軒繁垂木、組物は三手先 |
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二層部、三層部と同じ。中備えは中央間のみ間斗束 |
飛騨国分寺は天平十三年(741)聖武天皇の勅により建立。天平勝宝九年(757)ごろには完成していたという
塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間間斗束
二層部、組物は三手先 |
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初層、三手先組物と尾垂木 |
相輪(写真:右)は完備し、火焔風水煙をもつ
塔は天平時代 七重塔で、斉衡元年(854)に再建された時は五重塔、近世に至り元和元年(1615)五重塔を再建
天和年中(1681〜1683)に五重を三重にしたが寛政三年(1679)の烈風で倒壊、文政三年(1820)に建てたのが今の三重塔
塔、四隅には風鐸がつく |
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初層、支輪には波の彫刻が入り、蟇股は古風なもの |
塔の内部は四天柱があり、大日如来を安置する
創建当時の七重塔礎石(奈良時代、2m四方、地上高 約1m、円柱座径133Cm、高さ1Cm、円穴径58Cm、深さ29Cm)
大銀杏の根の部分
境内の大銀杏(天然記念物(樹齢1200年、太さ目通り10m高さ37m)
飛騨国分寺本堂(重要文化財、室町時代、桁行五間、梁間四間、単層入母屋造、銅板葺)
*JR高山駅下車、徒歩5分。街中にあり、境内が狭く駐車できるため、ざわついた雰囲気。観光都市の観光物件のため観光客も多い。観光名所の雰囲気。
(平成18年8月15日撮影)