新長谷寺(しんちょうこくじ)三重塔(岐阜県関市長谷寺町1)
吉田観音(きったかんのん)の名で知られている真言宗智山派の大寺院
新長谷寺三重塔(重要文化財、室町時代 寛正4年 1463年、桧皮葺、高さ 20.1m)
三層部、中備えは三間とも間斗束、組高欄 |
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二層部(三層部と同)、三手先組物、二軒繁垂木 |
新長谷寺は、弘法大師空海 四世の護忍上人により貞応元年(1222年)に開かれた。七堂伽藍の建立は嘉禄二年(1226年)になる
塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間のみ蟇股、脇間は間斗束
軒反りが美しい桧皮葺の屋根 |
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組物は尾垂木付き三手先、軒は二軒繁垂木 |
塔は二階堂出羽守行藤の息女理秀尼により徳治二年(1307年)に建立されたと伝えるが火災に会い消失した。
現在の三重塔は、寛正四年(1463年)に再建された
明和年間に三層屋根を銅板葺に改められ、昭和の修理で桧皮葺になった
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塔の内部は、四天柱、来迎壁があり須弥壇を設け理秀尼の寄進と伝える胎蔵界大日如来を安置する
寺院内には、三重塔・本堂をはじめとして計8棟もの室町時代の重文建築物があり見事に宗教的雰囲気をつくっている
新 長 谷 寺 仁 王 門
*平成17年5月21日に高速バスで新関駅に着いたが駅が閉鎖されていて驚いた。名鉄 美濃町線が廃線になったとのこと。採算のとれない交通網がどんどん縮小されている。
(平成17年5月21日撮影分を追加)