真禅院(しんぜんいん)三重塔(岐阜県不破郡垂井町宮代2006)

  行基が開基した寺院で、今から1250年前の創建になる古刹

真禅院三重塔(重要文化財、江戸時代初期 寛永十九年 1642年、本瓦葺、高さ25.38m)


三層部、三手先組物、軒は二軒繁垂木、台輪と長押には極彩色の文様

二層部は、三層部と同じ。台輪と長押の文様が異なっている

真禅院は、今から1250年前に行基により開かれた。その後、最澄により南宮神社と習合され寺号を大神宮寺と改められた

塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蟇股

台輪と内法長押には、彩色が施されている


塔、四隅の鬼瓦

初層、極彩色の手挟と木鼻、軒の流れが気持ちいい

三重塔は、関ヶ原の合戦により焼失し、徳川三代将軍 家光により寛永十九年(1642)に再建された

明治の神仏分離令のおり、南宮社執行真禅院秀覚法印が三重塔を含む二十二堂塔を統廃合し、南宮社から現在の地に移した


本尊 大日如来 頭部

智拳印を結ぶ本尊の大日如来

三重塔の内部は、四天柱と来迎壁があり、本尊の大日如来を安置する

尾垂木の上にのる極彩色の手挟み 波と鳥をあしらった蟇股

三 重 塔 の 細 部

  

真禅院入口、石柱には「朝倉山南宮寺」とある 本地堂(重文、寛永十九年 1642年 再建)、本尊は無量寿如来

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南宮大社楼門(重要文化財)(楼門他18棟が重文に指定されている)

南宮大社高舞殿(重要文化財)

南宮大社は、美濃国一の宮として、鉱山・金属業の総本宮として信仰を集める

*JR東海道本線 垂井駅下車 徒歩約15分。南宮大社は旧 国幣大社で美濃国一の宮として知られ、徳川家光の再建による江戸時代を代表する神社建築

(平成18年10月7日撮影)