三滝寺(みたきでら)多宝塔(広島県広島市西区三滝山411)

  原爆犠牲者の供養の為、昭和26年(1951)和歌山県の広八幡宮より移築された

三滝寺多宝塔(県指定文化財、室町時代 大永六年 1526年建立・本瓦葺・高さ 15.7m)

三滝寺は、大同四年(809)の創建と伝えられる真言宗の寺院。霊場として一般の参詣は多い

上重、屋根の鬼瓦(上) 四手先組物(下) 相輪は層塔型のもので、水煙をつけている

上重は四手先組物で軒は二軒繁垂木。軒は扇垂木

下重は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間菱格子窓、柱は円柱

 

 下重の組物は出組、木鼻に動物の彫刻が施されている

中備えは蟇股(梵字で四天王の文字を彫っている)で脇間は蓑束。軒支輪の天女の彫刻があでやかだ

軒支輪の彫刻(下の写真はクリックすれば大きくなります。ツールバーで戻ってください)

中備えの蟇股はその中に梵字で四天王の文字を彫っている。軒支輪の彫刻も鮮やかだ

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三滝寺の少し手前、原爆で亡くなられた方の無縁墓があった。おもわず合掌した

(平成16年8月12日撮影)