名草神社(なぐさじんじゃ)三重塔(兵庫県養父市八鹿町石原1755)
三重塔は、寛文五年(1665年)九月に、出雲大社より移築された。
名草神社三重塔(重要文化財、室町時代 大永七年 1527年、こけら葺、高さ 22.3m)
三層部(中備えは三間とも撥束) |
|
二層部(中備えは三間とも蓑束) |
三重塔は、以前、出雲大社にあった。出雲大社の本殿に妙見杉を提供した縁で、塔は日本海を船で運ばれ標高760mのこの地に移築された。
塔は、高欄(擬宝珠と逆蓮弁の併用)を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間蓑束
初層(屋根はこけら葺、組物は三手先) |
相輪部 |
軒は、二軒繁垂木。木鼻が面白い |
初層内部は、四天柱・来迎柱・仏壇があり安置仏は神仏分離以降除かれている
初層、木階は蹴込みになっている。木階の高欄は逆蓮弁
初層の軒隅には、力士の彫刻が軒を支える
初層、二軒繁垂木と力士の彫刻
初層、力士の彫刻が軒を支える
名草神社本殿(重要文化財、江戸時代 宝暦四年 1754年、桧皮葺)
真言宗系の神仏習合の社殿で、標高 800mの地に建てられている。
名草神社拝殿(重要文化財、江戸時代 元禄二年 1689年、桧皮葺)
江戸時代中期の代表的な割拝殿
(平成16年11月20日撮影)