石峯寺(しゃくぶじ)三重塔(神戸市北区淡河町神影110-1)
法道上人の開基による真言宗の寺院。三重塔は嵯峨天皇の勅願によるものといわれている
石峯寺(しゃくぶじ)三重塔(重要文化財、室町時代建立、銅板葺き、高さ24.41m)
三層部、中央間板唐戸、脇間板張り、中備えは三間とも間斗束 |
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初層、三手先組物と軒(二軒繁垂木) |
石峯寺は、白雉二年(651)インド僧・法道仙人の開基と伝えられている。孝徳天皇の勅願寺として栄え、中世には一里四方を寺領にもち、多数の僧兵や学侶を養っていたという。
初層は、高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束
二層部、組物は三手先、軒は二軒繁垂木 |
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初層、二軒繁垂木、支輪、中備えの間斗束 |
相輪は、輪の大きさが上に行くほど小さくなり塔を高く見せる工夫がしてある
内部は四天柱・来迎柱があり須弥壇を設け金剛界大日如来を安置する
石峯寺は孝徳天皇(在位645-654)の勅願所であった
三重塔の風鐸 |
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初層、三手先組物 |
三重塔は、一層目が高く大きく、二・三層目が低く小さく造られて安定感を出している
薬師堂(重要文化財、室町時代、桁行五間・梁間五間の入母屋造、本尊は薬師如来)
薬師堂は、聖武天皇の勅願で行基が開眼した薬師仏を祭祀する
三重塔の奥に蓮池があり季節には蓮の花が咲く |
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本堂(本尊は延命地蔵菩薩) |
石造五輪塔(南北朝時代・県指定文化財)
(平成17年12月24日撮影分を大幅入替)