朝光寺(ちょうこうじ)多宝塔(加東市畑609)
法道仙人の開基と伝えられている。兵庫県東南部の丘陵地帯にある真言宗の寺院
朝光寺多宝塔(県指定文化財、桃山時代 慶長六年 1601年再建、本瓦葺、高さ 約15m)
上重(四手先組物と扇垂木) |
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下重(出組と二軒繁垂木) |
朝光寺は、この地方に多い法道仙人の開基とされている。もとは裏山の権現山にあったものを平安末期(1189年)に現在の地に移したという
塔は礎石上にたち、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらす。中央間桟唐戸、脇間白壁
中備えの中央間・背面は何もおかず側面のみ双つ斗を用いている。脇間は四面とも間斗束
高欄の腰組みは平三斗をもちいる |
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下重、四隅の鬼瓦 |
相輪の宝珠(ほうじゅ)と花梨(かりん)の間に龍車(りゅうしゃ)が入っているのは珍しい
上重の扇垂木、四手先組物。さらに高欄、腰組、亀腹、下重本瓦へと続く
多宝塔の内部は四天柱があり、その柱間に釈迦如来と多宝如来を安置する
下重の風鐸(ふうたく) |
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円柱に粽(ちまき)が入っている |
多宝塔の前には、各面に仏像を刻んだ六面石幡があった
朝光寺鐘楼(しゅろう)(重要文化財・鎌倉時代)
朝光寺本堂(国宝、室町時代、方七間、寄棟造、本瓦葺)
朝光寺といえばこの本堂があまりにも有名である
朝光寺仁王門(町指定文化財、三間一斗の八脚門形式、江戸時代)
(平成17年1月9日撮影)