宝塔寺(ほうとうじ)多宝塔(伏見区宝塔寺山町32)

  京都市内に現存する最も古い多宝塔

宝塔寺多宝塔(重要文化財・室町時代 1439年以前・本瓦葺行基葺・高さ11.4m)


上重(四手先組物・二軒繁垂木)

高欄部と下重、行基葺の瓦屋根

宝塔寺は、深草山(じんそうざん)と号し、日蓮宗に属する。寺院の敷地は広く、京都市街が一望できる

塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間のみ蟇股


上重は、四手先組物と二軒繁垂木

下重は、二手先組物

  宝塔寺は、寺伝によれば、藤原基経が発願し、昌泰二年(899年)藤原時平が大成した極楽寺が起こりと伝える

下重の鬼瓦

当初真言宗系の寺であったが徳治二年(1307年)住持 良桂が日蓮の法孫日像(にちぞう)に帰依して、日蓮宗に改められた


蟇股(かえるまた)

行基葺(ぎょうきぶき)の瓦屋根

多宝塔は、屋根が行基葺(丸瓦を重ねあわす際に一方の端を他の端より太くして重ねていく方法)で有名

四脚門(総門)(重要文化財・室町時代中期建立)

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本堂(重要文化財・桃山時代 慶長十三年 1608年創建・平成15年 解体修理)

(平成16年10月31日 撮影)