京都府・北部の塔

 金剛院(こんごういん)三重塔(京都府舞鶴市字鹿原595)

  真如法親王(高丘親王)により天長六年(829年)に創建したと伝える真言宗の古刹

金剛院三重塔(重要文化財、室町時代中期建立、こけら葺、高さ24.6m)


三層部、組高欄、脇間は三間とも間斗束

二層部(三層部と同じ)、三手先組物、こけら葺屋根

金剛院は平城天皇の皇子高丘親王(出家して真如法親王)により、平安時代の天長六年(829年)に創建された

塔は、高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間板張り、組物は三手先組物、中備えは三間とも間斗束


高欄や木組、尾垂木が調和が取れていて美しい

軒は、二軒繁垂木組物は三手先組物

三重塔は、昭和二十五年(1950年)に解体修理され、相輪を新補し完全に復旧された

塔内部は、四天柱が設けられ来迎壁には花頭窓がついている。須弥壇には真如法親王(高丘親王)の坐像が安置されている


相輪の露盤、請花の部分

初層、二軒繁垂木、三手先組物

塔は和様系で軒の出が深く水平への広がりを持つ美しい三重塔

新緑に映えて三重塔が美しい。

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金剛院本堂(長い石積みの階段を登る)