仁和寺(にんなじ)五重塔(京都市右京区御室大内33)

   真言宗御室(おむろ)派の総本山、御室御所とも言われている。

仁和寺五重塔(重要文化財、江戸時代前期 寛永21年 1644年、本瓦葺、高さ32.7m)


五層部、組物は三手先(各層)、軒は二軒繁垂木(各層)

二層部、地に白い塗料が塗られ軒がくっきりと見える

仁和寺の草創は、光孝天皇の勅願により仁和二年(886)造寺が開始された
翌三年 光孝天皇崩御により宇多天皇が即位。仁和四年(888)に仁和寺が開創された

塔は基壇上に建ち、縁がなく、中央間は板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束をおく

軒下には胎蔵界大日如来を表す「アーク」の梵地額が掲げられている


塔、隅棟の鬼瓦

初層の軒巴瓦の文様にも梵字がデザインされている

初層の尾垂木と邪鬼

 

初層の尾垂木の上で隅木を支える邪鬼

 

紅葉に映える仁和寺五重塔

 京都府の塔 仁和寺五重塔(2)                       日本の塔-目次

塔は、各層の屋根の大きさがほぼ同じという江戸期の特徴を示している

*今回は、午後に訪れた。前二回は午前に訪れた為、光の具合が悪かったが、今回は大丈夫だった。紅葉も真っ盛りで美しく境内もにぎわっていた。

(平成17年11月23日撮影)