光前寺(こうぜんじ)三重塔(長野県駒ヶ根市赤穂29)
境内全域が国の文化財に指定されている南信州随一の祈願霊場。参道石垣の光苔は有名
光前寺三重塔(県指定文化財、江戸時代 文化五年 1808年、こけら葺、高さ 17.1m)
三層部、軒は扇垂木、三手先組物 |
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二層部、中央間板唐戸、脇間板壁、軒は二軒繁垂木 |
光前寺は不動明王を本尊として、貞観二年(860)本聖上人により開かれた。天台宗信濃五山の一つで学問寺として栄えた
三重塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは彫刻が入る
南面のみ中央間板唐戸、脇間板壁、組物は三手先、軒は二軒繁垂木
三層部、軒は扇垂木、組物は三手先 |
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初層、こけら葺屋根 |
相輪(写真:右)は型の通り、竜車が四角
塔の内部は、四天柱、須弥壇があり五智如来を安置する
初層、中備えと支輪に彫刻が入る |
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初層、組物は三手先、尾垂木に竜首がつく |
光前寺は武田・羽柴家などの武将の保護を受け、徳川家からは地方寺院としては破格の大名格を与えられ隆盛を極めた
三重塔初層尾垂木、竜首の彫刻
弁天堂(重文、方一間入母屋造、室町期の様式)
本尊不動明王音日八大童子をまつる祈願道場
光前寺本堂(江戸時代 嘉永四年 1851年 再建)
*JR駒ヶ根駅下車、駒ヶ根駅よりバスにて菅の台バスセンター下車、徒歩25分。中央道駒ヶ根ICより車で3分
(平成18年8月14日撮影)