法隆寺(ほうりゅうじ)五重塔(生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1)
日本最古の五重塔。聖徳宗の総本山。古くは斑鳩寺(いかるがでら)と称し南都七大寺の一つ
法隆寺(ほうりゅうじ)五重塔(国宝、飛鳥時代 680年頃、本瓦葺、高さ 31.5m)
五層は塔身が二間、各六枝で初層の1/2になる |
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三層部、組物は雲肘木、軒は一軒角垂木 |
法隆寺五重塔は、わが国最古の五重塔である。五重四隅の軒支柱は桃山時代の慶長九年(1604)に取付けられた
塔は二重基壇をもつ。初層は裳階(もこし)がつく。柱は角柱で、中央間は連子窓付の板唐戸、脇間各二間は連子窓
五層部の彫刻が施された支柱(桃山時代に追加された) |
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三層部の雲肘木。二層以上は縁がなく高欄のみ設けられている |
相輪は江戸時代初期の元禄九年(1696)に改鋳されたもの。九輪の一番下に鎌が取付けられている
法隆寺は、聖徳太子が推古天皇九年(601)に自らが住んだ斑鳩宮の西隣に、推古天皇13〜15年(605〜607)頃建立した
塔、四隅の鬼瓦 |
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初層、裳階の上の邪鬼。軒が美しい |
若草伽藍(わかくさがらん)と呼ぶ境内南東隅の寺院跡が聖徳太子の創立した寺であり、現西院伽藍は再建の寺であることが明らかになっている
法隆寺南大門(国宝・室町時代 永享十年 1438年再建・本瓦葺)
法隆寺中門(ちゅうもん)(国宝・飛鳥時代・四間二戸二重門)
正面が偶数間で、中心に柱が立つ形式は日本では法隆寺中門のみ
(平成17年9月18日撮影・中門を除く)