金峯山寺（きんぷせんじ）妙法殿三重塔（吉野郡吉野町吉野山）

　 後醍醐天皇の行宮となった実城寺（金輪寺）跡に建立された、南朝の四天皇他の霊を祀る

妙法殿八角三重塔（指定なし、昭和32年 1957年、桟瓦葺、一辺3.32ｍ）

	三層部、組高欄をめぐらし、軒は二軒繁垂木
	二層、全面白壁、軒が低い。肘木をもつ

吉野山から山上ヶ岳に至る峠を金峯山と呼び、かってはそこに散在する寺院の総称として金峯山寺と呼ばれた

現在は、吉野山の蔵王堂を中心とした寺院を金峯山寺という

塔は正八角形で、縁はない、正面桟唐戸、脇間（左右四面）窓あり、他の三面は白壁塗り

三層部、木製肘木、軒は二軒繁垂木
二層部の鬼瓦

相輪は層塔風で露盤は八画

内部は仏壇に重要文化財の釈迦如来像を祀る

蔵王堂（国宝、安土桃山時代、桧皮葺、高さ34ｍ、桁行七間、梁間八間、重層入母屋造）

	蔵王堂、正面の大提灯
	蔵王堂（国宝）の蟇股

金峯山寺は役行者（えんのぎょうじゃ・役小角）が7世紀末（白鳳年間）に開創し、貞観年中（859〜877）に京都・醍醐寺の聖宝が中興したと伝える

金峯山寺仏舎利殿

（昭和42年、インドのガンジー首相よりブッダの真骨を頂き、ここに奉安する）

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金峯山寺仁王門（国宝、南北朝時代、本瓦葺、三間一戸二重門、入母屋造）

＊近鉄吉野駅よりロープウェイに乗り、吉野山下車徒歩5分

（平成18年4月16日撮影）