本成寺(ほんじょうじ)二重塔(忠霊塔)(新潟県三条市西本成寺1-1-20)

  鎌倉時代、日印(にちいん)聖人により開かれた法華宗総本山

本成寺二重塔(市指定文化財・江戸時代 明和七年 1770年・銅瓦棒引き)


二層部、方形になっている。組物は四手先組物、軒は扇垂木

初層部、三手先組物、軒は扇垂木

本成寺は、日朗の弟子日印により鎌倉時代の永仁五年(1297)により開創され、領主山吉定明が寺地を寄進した

二重塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間板張り、中備えは蟇股


二層部、尾垂木に緊張感がある

初層部、円柱に粽が入っている

相輪(写真:右)は小さく層塔風。請花、覆鉢、露盤は通常の大きさだが九輪が団子状につまっている。

日印は正中元年(1324)に日朗から赦免状、立正安国論、釈迦像を授けられ、本成寺に納めて本門三大秘密の根本道場とした


二層高欄下の蟇股の彫刻。屋根は銅瓦棒引き

初層、尾垂木と三手先組物。軒は扇垂木

塔の初層正面には「英霊合祀」の額がかかっている(写真:左)

本成寺本堂(明治時代建立、十六間四面の威容を誇る)

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本成寺三門(県指定文化財・江戸時代 天明六年 1786年竣工・五間三戸二重門)

(平成17年9月24日撮影)

*三条駅より徒歩約15分、一本道を直進すれば本成寺。思っていたより大寺院なので驚いた。二重の塔には「英霊合祀」の額がかかっていた。