千光寺(せんこうじ)三重塔(岡山県赤磐市中島350)
天平勝宝年間、報恩大師が建立した備前四十八カ寺の一つ。現在は天台宗の寺院
千光寺三重塔(指定なし、江戸時代 明和二年 1765年、本瓦葺、高さ 20.65m)
三層部、軒は扇垂木、中備えは中央間のみ間斗束 |
|
二層部、軒は二軒繁垂木、脇間は三間とも間斗束 |
千光寺は天平勝宝年間(749-57)に孝謙天皇の勅願により建立された備前四十八ヶ寺の一つ
塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間はなく脇間蓑束
二層部、組高欄 |
|
初層部、三手先組物、脇間の蓑束 |
塔は邑久郡の名工、尾形庄助を棟梁として江戸時代 明和二年(1765)に建立された
平成十一年(1999)、開創1250年を記念して改修工事がおこなわれた
塔の本尊、胎蔵界大日如来像
塔の内部は四天柱、来迎壁、須弥壇を置き胎蔵界大日如来を安置する
初層、塔、四隅の鬼瓦 |
|
三重塔、縁の下(太い木材が使われている) |
方三間三重の本瓦葺の塔。三層の軒を扇垂木として変化をもたせている。赤磐市域の江戸期を代表する建造物
千光寺本堂 (三重塔側より撮影)
千光寺境内、石段の上が本堂
千光寺宝篋印塔(町指定文化財・江戸時代中期) |
|
千光寺仁王門(江戸時代後期 天明六年 1786年) |
本堂は仁王門より東に約600m、仁王門は古い木材と新しい木材が入り混じっている。門は、本瓦葺、入母屋造、三間一戸の柱は欅の総円柱
(平成17年9月3日撮影)
*山陽本線の瀬戸駅から入ったが、タクシーを使わないで路線バスを利用するなら、岡山駅からバスを利用するのが便利。