龍源寺(りゅうげんじ)三重塔(大分県臼杵市福良平清水町134)
三重塔は聖徳太子を祀る塔で太子塔と呼ばれ内部には聖徳太子像が安置されている。
龍源寺三重塔(県指定文化財、江戸時代後期 安政五年 1858年、桟瓦葺、高さ 21.8m)
三層部、軒は扇垂木、組物は三手先 |
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二層部、中備えは中央間のみ蟇股風の蓑束 |
龍源寺は慶長五年(1600)、円誉上人により開山。藩主稲葉右京貞通が一宇を創建
塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備え中央間は蟇股、脇間は蟇股風の蓑束
三層部、桟瓦葺屋根 |
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二層部、桟瓦葺屋根 |
屋根は桟瓦葺で中央の二列のみ本瓦葺。相輪は型の通り、水煙を一部欠く、宝珠に火焔がつく
初層、軒を支える邪鬼
初層、軒を支える邪鬼 |
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初層、軒を支える邪鬼 |
三重塔は地元の名匠高橋因内が図面を引き、それを基に弟子の坂本荘右衛門が監督し十年の歳月をかけ完成した
初層、軒を支える邪鬼
龍源寺山門 |
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二王座歴史の道(龍源寺のすぐそばに町並みの美しい風景が広がる) |
寺は明治の西南戦争で焼失。三重塔と山門は焼失を免れた
(平成18年7月3日撮影)
*日豊本線 上臼杵駅下車、徒歩約5分。臼杵といえば何といっても、平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られた大日如来を始めとする、臼杵石仏がすばらしい。何をおいても見たい。三重塔のバックに前面が黄色く着色された商店が景観を台無しにしていた。規制は出来ないのだろうか、残念。