鶴林寺(かくりんじ)三重塔(徳島県勝浦郡勝浦町生名鷲ヶ尾14)

  空海がが開創したと伝えられる四国八十八ヶ所第二十番の札所。桓武天皇の勅願寺といわれる古刹

鶴林寺三重塔(県指定文化財、江戸時代 文政十年 1827年、銅板葺、高さ 23m)


三層部、軒は扇垂木、高欄は逆蓮柱の禅宗様

二層部、軒は二軒繁垂木。高欄は組高欄

鶴林寺は桓武天皇の勅願により、弘法大師空海が延暦十七年(798)に開創したと伝えられる真言宗の名刹

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらせ、中央間桟唐戸、脇間板張り、中備えは一面彫刻が施されている


初層、三手先組物、軒は二軒繁垂木

初層組物

鶴林寺は、二十一番札所大竜寺の金剛界に対し胎蔵界の道場とされている

初層、四隅で軒を支える邪鬼


三層部高欄の逆蓮柱(ぎゃくれんばしら)

初層、支輪・中備えに彫刻が施されている

屋根は銅板葺。軒先が鋭角状で反っている(写真:左)

塔の内部は四天柱と来迎壁があり五智如来を安置する

遍路道は八十八ヶ所の中で焼山寺についで二番目の難所として知られる

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鶴林寺仁王門(霊鷲山の山号額を掲げる)

鶴林寺本堂(慶長九年 1604年)

本堂の前には、大師が修行中に現れたという金色の地蔵菩薩を守った二羽の白鶴が飾られている

*JR徳島駅より徳島バス横瀬方面行に乗車、生名下車遍路道を徒歩1時間20分。標高570mの山上に建つ。遍路道は急勾配が多いがきれいに整備されている。参拝される人が非常に多いのに驚いた。アスファルトの道路が鶴林寺まで整備されている。

(平成18年7月15日撮影)