法道寺(ほうどうじ)多宝塔(堺市南区鉢ヶ峯401)
法道上人により創建された真言宗の寺院
法道寺多宝塔(重要文化財、南北朝時代 正平23年 1368年、本瓦葺、高さ18.63m)
上重上重、軒は扇垂木、組物は四手先組物 |
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下重、軒は二軒繁垂木、組物は二手先組物 |
擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、組物は二手先、中備えはなし。上重は扇垂木
上重、尾垂木の列が たまらなく美しい |
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下重、二手先組物 |
相輪は江戸時代に造られたもの
江戸時代、徳川八代将軍 吉宗の嫡子が長福丸と名付けられてより寺号が法道寺と改められた
上重は四手先組物で、肘木に鯱の彫り物がしてあり、尾が上の肘木を受けている
尾垂木の上で軒を支える邪鬼(多宝塔にしては大きい邪鬼。目が大きく彫ってあり顔の部分も大きい。筋肉もリアルに彫っている)
亀腹の上に蛙股を配置する非常に珍しい意匠。
縁を受ける角材の断面 |
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擬宝珠高欄を付した縁 |
多宝塔の内部は来迎柱、来迎壁があり阿弥陀如来を安置する
向かって左側が食堂(重要文化財・鎌倉時代中期建立)、多宝塔、手前の軒が本堂
前回(H15.10)に来たときは本堂の工事中だったが、今回(2005.3.5)は完成していた
(平成17年3月5日撮影)