法楽寺(ほうらくじ)三重塔(大阪市東住吉区山坂1-18-30)
「たなべのお不動さん」と親しまれ、毎月28日の縁日には多数の参拝者がある。今も信仰で賑わう
法楽寺は治承2年(1178)平重盛の創建と伝えられ、真言宗泉涌寺派別格大本山
三層部、中央間板唐戸、脇間板壁、中備えは中央間のみ間斗束 |
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二層部は三層部と同じ。軒は二軒繁垂木、組物は三手先 |
法楽寺(ほうらくじ)三重塔(指定なし、平成8年 1996年、本瓦葺、高さ 23.425m)
塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間のみ間斗束
初層の軒瓦 |
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初層、軒(二軒繁垂木)と組物(三手先) |
法楽寺は慈雲尊者が得度し、初めて住職となった尊者ゆかりの寺院としても知られている
塔の内部は、本尊 金剛界大日如来、脇侍 不動明王立像・愛染明王坐像(脇侍は江戸時代作)を安置する
本尊は平成の大仏師 向吉悠睦師の作
相輪部、下より金剛輪の文様が入った露盤、覆鉢、請花、九輪 |
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初層、四隅の鬼瓦 |
がっしりとした感じがする三重塔。建築が新しく、木の香りがするような雰囲気だ
毎月28日の縁日には、早朝から途切れることなく、人々がお参りに見えられる
初層長押の六葉釘隠し |
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垂木の小口(こぐち)の飾り金具 |
三重塔初層の飾り金具。写真右は、三重塔 本尊の金剛界大日如来
*JR阪和線南田辺駅より徒歩5分。近畿三十六不動尊霊場第三番、大阪十三佛霊場会第一番、役の行者霊蹟札所としても知られている。三重塔の本尊 大日如来は毎月28日の縁日に開扉される。この日(平成18年10月28日)は午前8時頃についたが、すでにご利益を求める人々が、途切れることなく、大日如来を拝まれていた。
(平成18年8月5日、仏像は平成18年10月28日撮影)