油山寺(ゆさんじ)三重塔(静岡県袋井市村松1)

  天平勝宝元年(749年)孝謙天皇の勅願により開創された真言宗智山派の寺院

油山寺三重塔(重要文化財、桃山時代 慶長十六年 1611年、銅板葺、高さ 23.88m)


三層(軒は扇垂木、中備えは中央間のみ蓑束)

二層(軒は二軒繁垂木、組物は三手先組物)

この山から油水が湧き出たことがあり、油山寺の由来となっている

この寺は武門の信仰が篤く、源頼朝、今川義元、徳川家康は保護を与えている

塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間板張り、中備えは中央間のみ間斗束

軒は三層のみ扇垂木、一・二層は二軒繁垂木(写真左)。相輪は水煙のかわりに宝瓶を持った珍しい形(写真右)

塔の内部は四天柱・来迎壁があり、須弥壇を設け金剛界大日如来像を安置する


三層の扇垂木と三手先組物

初層の二軒繁垂木と三手先組物

塔は長命寺(滋賀県)、宝積寺(京都府)とともに、桃山時代の三名塔に数えられている

油山寺山門(重要文化財、江戸時代 万治二年 1659年)

棟札(むなふだ)に「掛川城御玄関前大手二之門」とある。江戸時代の城門の姿を残す山門

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油 山 寺 本 堂

本堂内厨子(重要文化財・室町時代)・本堂には内陣があり、中央に本尊の薬師如来坐像を安置した厨子がある

今川義元の供養の為、寄進されたものと言われている

(平成17年2月11日撮影)