熊谷寺(くまだにじ)多宝塔(徳島県板野郡土成町土成前田185)

  四国八十八ヶ所 第八番札所 弘法大師が開基した真言宗の寺院

熊谷寺多宝塔(県指定文化財・江戸時代中期 安永三年 1774年・本瓦葺・高さ 20.7m)


上重(四手先組物、逆蓮弁擬宝珠付き高欄)

下重(二手先組物、扇垂木)

熊谷寺は平安時代の弘仁七年(816年)、弘法大師の開基と伝えられている。

多宝塔は高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蟇股


上重の高欄(腰組みは平三斗、間に蛙股を置く)

下重(軒支輪に雲型の彫刻、中央の蟇股も彫刻が入っている)

多宝塔は四国で最大最古の規模を誇る。相輪は型の通り

上重の軒は垂木がなく板張りになっており、極彩色で波模様の彫刻が施されている。亀腹は銅板張り


上重、四隅の竜の彫刻

上重の尾垂木は象の彫刻が施されている

下重の扇垂木と二手先組物(左)

塔の内部は、四天柱があり、須弥壇に五智如来を安置する

多宝塔、四隅の鬼瓦

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熊谷寺二王門(県指定文化財・江戸時代)

多宝塔は、装飾の多い禅宗様の様式を取り入れている

熊谷寺本堂(四国八十八ヶ所 第8番札所)

*この日、切幡寺の大塔を何枚か撮ったところでデジカメの電源が入らなくなった。熊谷寺に着いたときにはフィルムの残りが50枚くらいになり、少しあせった。

(平成17年1月16日撮影)