茨城県の塔
薬王院(やくおういん)三重塔(茨城県桜川市真壁町椎尾3178)
筑波山の西側に位置し椎尾薬師の名で親しまれている
薬王寺三重塔(県指定文化財、江戸時代 宝永元年 1704年、銅板葺、高さ 25m)
三層部(三手先組物、中備は撥束) |
|
二層部(三手先組物、中備は双斗、) |
薬王院は延暦元年(782年)最仙上人の開基と伝える
塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間一面に彫刻が施され、中備えは彫刻が施されている
屋根は銅板葺、屋根のカーブが印象的 |
|
初層、垂木の流れが美しい。尾垂木はすべて竜首付き |
塔を建てた大工棟梁、桜井瀬左衛門安信は八年後、成田山新勝寺を建てた
尾垂木は丸彫り竜。細かく彫ってある。
初層、中備えの彫刻 |
|
二層、高欄を支える平三斗の間の彫刻 |
塔は江戸期、関東の装飾が多い三重塔。写真を撮るのが面白かった。
塔の内部は来迎柱、来迎壁があり須弥壇に釈迦・普賢・文殊の三尊を安置する
薬王寺本堂
境内は椎の古木が生い茂る
(平成17年3月21日撮影)