千葉県の塔
法華経寺(ほけきょうじ)五重塔(千葉県市川市中山2丁目10-1)
もと日蓮宗四大本山。戦後、中山妙宗の本山となった。
法華経寺五重塔(重要文化財・江戸時代初期 元和8年 1622年・瓦棒銅板葺・高さ 約30m)
五層(組高欄、扇垂木、三手先組物) |
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二層(二軒繁垂木、三手先組物) |
法華経寺は、下総地方檀越(だんおつ)の有力者、富木常忍が法華堂を建てて日蓮を招いたことに起源すると言う
当初は法華寺、本妙寺の二寺一主の制であったが大永4年(1524年)法華経寺と改めた
塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蓑束(みのづか)
五層、扇垂木、三手先組物 |
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初層、二軒繁垂木、三手先組物 |
五重塔は本阿弥光室が両親の菩提を弔うために、加賀藩主前田利光の援助を受けて建立された
寸法は、東京の池上本門寺五重塔や上野寛永寺五重塔とほぼ同じ
初層、屋根は瓦棒銅板葺(緑に囲まれて美しい)
五層、銅板葺屋根(おりかえしがつく) |
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初層、風鐸 |
内部は中心に心柱(懸垂)、その外側には四天柱、禅宗様須弥壇を置き木造釈迦如来・多宝如来坐像(県文)を安置する
法華経寺山門(仁王門)(本阿弥光悦筆の「正中山」の額がある)
祖師堂(重要文化財・江戸時代中期 延宝6年 1678年・比翼入母屋造)
(平成17年2月13日撮影)