千葉県の塔
新勝寺(しんしょうじ)三重塔(千葉県成田市成田1)
「成田の不動さま」で親しまれている真言宗智山派の大本山
新勝寺三重塔(重要文化財・江戸時代中期 正徳二年 1712年・銅板葺・高さ 約25m)
三層部(軒は装飾板張り・三手先組物) |
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二層部(尾垂木の先は竜首) |
塔は正徳2年(1712)に建立され、宝暦7年(1757)、享和元年(1801)、安政5年(1858)に大修理が行われ、昭和58年現在の姿に復元された
塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間十六羅漢のレリーフ、組物は三手先
尾垂木の先の竜首 |
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初層、中備えの部分にも彫刻が施されている |
相輪は、層塔には珍しく四隅に宝鎖をおろす
初層の尾垂木、竜の丸彫り
極彩色の彩色は享和三年(1803年)に書き留められていた古文書により昭和56年〜昭和58年に復元された
軒下の飾り金具 |
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二層、尾垂木の竜の丸彫り |
内部は金剛界大日如来の「五つの智慧」をあらわす五智如来を安置する
初層・二層の軒板には雲文(うんもん)を浮き彫りにして彩色を施してある
新勝寺本堂(昭和43年・鉄筋コンクリート)
境内には香が炊かれており、参拝者が煙を体につけ御利益を願っている
(平成17年2月13日撮影)