福善寺(ふくぜんじ)五輪塔 東塔

 福善寺(ふくぜんじ)五輪塔 西塔(広島県尾道市長江1-9-1)

  福善寺は寺域全体が中世の山城 丹花(たんか)城跡で、五輪塔 二基は、丹花城主 倉持則秀・則保父子の墓と伝える。

福善寺(ふくぜんじ)五輪塔 東塔 (市指定文化財、鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 268Cm)

風・空輪、一石で彫成され、空輪は宝珠の形。
本堂裏山の墓地に安置される二基の内、向って右側の五輪塔。 水輪やや下ぶくれで、積直しの時、上下逆に据えられたと思われる。

火 輪

軒口厚く、両端で力強く反る。笠の傾斜も美しい。

各輪素面で梵字は刻まれてなく、すっきりとした形をしている。西塔と同様大型で、地方臭がなく美しい姿を見せている。

地輪 正面

四面とも素面で、梵字や刻銘はない。

台  座

台座は蓮弁を彫らず、曲線のみにした繰形座。

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二基の五輪塔 (手前が西塔、奥が東塔)

丹花(たんか)城 城主 倉持則秀・則保父子の墓と伝える。

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*JR 尾道駅前より おのみちバス市内本線東行きに乗車、「長江口バス停」下車 徒歩 約5分。

(撮影:平成24年9月23日)