蓮花寺(れんげじ)多宝塔(淡路)(洲本市安乎町宮野原460)

 淡路四国八十八ヶ所第七十四番霊場。五百羅漢の寺として知られる高野山真言宗の寺院

蓮花寺多宝塔(指定なし、江戸時代 文化二年 1805年、上重 銅板葺 下重 本瓦葺、一辺2.18m)


上重、組物は和様三手先組物。軒は扇垂木

下重、組物は和様出組。軒は二軒繁垂木

蓮花寺は後宇多天皇が崩御の時、その菩提を弔って行脚していた僧が元弘二年(1332)に建立したといわれる

塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、正面中央間桟唐戸、脇間連子窓、他の三面は板張り、中備えは三間とも蟇股

鋳物細工は擬宝珠に大谷惣兵衛・藤原晴秀の名が刻まれている


上重、三手先組物。軒は扇垂木

下重屋根は本瓦葺

多宝塔は石階の刻銘により文化二年(1805)と知られる

上重、扇垂木と三手先組物。高欄は平三斗上に回縁を設ける


下重、四隅に鬼瓦をつける

下重、中備え中央間の蟇股

塔の内部は、四天柱を立て来迎壁を設け、大日如来・金剛界四仏を安置する

蓮花寺付近の田園風景

蓮花寺仁王門

 兵庫県の塔  蓮花寺多宝塔                        日本の塔-目次

蓮花寺本堂

* 淡路交通バスにて本四安乎下車、徒歩約15分。本ホームページ掲載塔の中で、屋外塔としては最小の塔だが本格的な構成をもつ正規の塔。この蓮花寺は五百羅漢の寺として知られている。

(平成17年12月23日撮影)