千光寺(せんこうじ)三重塔(洲本市上内膳2132)

  先山(448m)の山頂にあり、淡路西国三十三ヶ所霊場の第一番札所

千光寺三重塔(指定なし、江戸時代 文化十年 1813年、初層本瓦葺 二・三層銅板葺、高さ約26m)


三層部、持送りに竜頭を飾る。組物は三手先

二層部、組高欄。中備えは中央間蟇股、脇間蓑束

千光寺は延喜元年(901)の開基と伝えられている。本尊は千手観音

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらせ、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間蟇股、脇間蓑束


扇垂木が美しい三層部の軒

初層、尾垂木上に邪鬼をおく。軒は二軒繁垂木

千光寺は淡路西国三十三ヶ所霊場の第一番札所として人々のあつい信仰をうける

塔の内部は四天柱、来迎壁があり、須弥壇を設け五智如来を安置する


初層の鬼瓦(手前のは二方向に顔が付いている)

初層、軒を支える邪鬼

千光寺参詣曼荼羅(大伽藍や大勢の参詣者が描かれている)が16世紀頃に作られ、千光寺への信仰を広めるため僧が持ち歩いた

仁王門 越しに千光寺本堂

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里程標にはには弘化二年(1845)の銘が刻まれていた

先山(448m)の頂上に千光寺がある(洲本ICバス停より)

先山は いざなぎ・いざなみの神話より名づけられたという

*洲本インターチェンジのバス停より千光寺まで山道を歩いた。(写真:最下部右下) 道は一・二箇所悪いが快適なハイキング道。勾配が急なため休み休み行ったので90分くらいかかった。路線バスをチェックしていたがほぼ役にたたず、高速バスのこのコースを発見したときは案外簡単に行けそうだと思った。

(平成17年12月23日撮影)