上堺(かみざかい)五輪塔

 上堺(かみざかい)五輪塔(兵庫県洲本市上堺2341)

  五輪塔は、鎌倉時代中期以前の造立で、形状は火輪等の特徴から鎌倉時代前期頃と思われる。

上堺(かみざかい)石造五輪塔 (県指定文化財、鎌倉時代中期以前、凝灰岩、高さ 148Cm)

風・空輪、一石からなり、両輪ともやや大きく整っていない
堺小学校前バス停から東南方向へ約200m、覆屋に安置される 水輪、上部がふくらんだ形の壺型

火 輪

屋根の勾配は深い。軒反は緩く、古調を示す。

五輪塔は、火輪の一部を欠く。各輪とも無地で、梵字や刻銘は刻まれていない。全体に風格があり、古調を示す。鎌倉時代中期以前の作品

地 輪 正 面

基礎幅が下部で広がっている。下部がセメントで固まり、五輪塔の地上高は135.8Cm。

五輪塔覆屋 正面

 あみだ堂 五重石塔                                   石仏と石塔-目次!

五輪塔 覆屋

五輪塔は、山裾に立つコンクリート製 覆屋で保護され、内に安置される

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洲本高速バスセンターから鳥飼線 湊行きに乗車、「堺小学校前バス停」東南方向へ徒歩 約4分。堺小学校の南側道路を東へ、小川に架かる橋を渡りすぐ右折、約40m先の小道を上に上がり土手道を更に進むと山裾にコンクリート造りのお堂が見える。

(撮影:平成23年10月4日)