荘厳寺(しょうごんじ)多宝塔(西脇市黒田庄町黒田1589)

  法道上人の開基と伝えられる観音霊場

荘厳寺多宝塔(県指定文化財、江戸時代 正徳元年 1711年再建、桧皮葺、高さ 約15m)


上重(四手先組物・扇垂木)

下重(出組・二軒平行繁垂木)

荘厳寺(しょうごんじ)は、白雉年間(650〜)に法道上人が開基したと伝えられている

多宝塔は高欄のない縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えはなし


亀腹は金属板張り

下重の屋根(桧皮葺が美しい)

相輪は、型の通り、先端の宝珠(ほうじゅ)の部分が傷んでいた

上重の扇垂木が見事だ

内部は来迎柱、来迎壁があり、須弥壇には釈迦如来坐像を安置する


下重、桟唐戸の彫刻

上重の扇垂木

慶長年間(1596〜)に徳禅上人が堂宇を修復し再興した。以来、真言宗高野山派に属す。

境内にある石造の地蔵菩薩は、風景にとけこんでいた

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荘厳寺本堂(江戸時代建立 ・本尊は十一面観音菩薩)

(平成16年12月11日撮影)