稲葉崎(いなばさき)五輪塔(鹿児島県姶良郡湧水町稲葉崎)
(沙弥 信阿弥陀仏 銘)
五輪塔群の最上段、向かって左から六基目の五輪塔。南北朝時代中期 応安八年(1375)の紀年銘がある。(L)
風・空輪、一石からなり空輪は宝珠の形。 | ||
五輪塔群の最上段、向かって左端(南端)から六基目の五輪塔 | 水輪、球形を上下に圧縮した様な楕円形。 |
稲葉崎(いなばさき)五輪塔(県指定史跡、南北朝時代中期 応安八年 1375年、凝灰岩、高さ 93Cm)
火 輪
軒口は厚く、前面を損傷する。
地 輪 正 面 (東面)
地輪は、幅 36Cm、正面に南北朝時代中期 応安八年(1375)の紀年銘がある。
刻銘:「逆修、沙弥信阿弥陀仏、応安八年(1375)二月廿八日」
信阿弥陀仏の逆修供養塔として造立された。時宗の阿号が刻まれている。
五輪塔群の最上段、向かって左から五基目の五輪塔。南北朝時代後期 永和(1375~79)の年号が刻まれている。(K)
風・空輪、一石からなり空輪は宝珠の形。 | ||
水輪が損傷しており、上の火・風・空輪が傾いて設置されている | 火 輪、軒口厚く、軒反は全体で反っている。形が美しい。 |
稲葉崎(いなばさき)五輪塔(県指定史跡、南北朝時代後期 永和年間 1375~79年、凝灰岩、高さ 93Cm)
地 輪 正 面 (東面)
地輪は、幅 43.5Cm、正面に南北朝時代後期 永和(1375~79)の年号が刻まれている。
刻銘:「逆修、道口、永和(1375~79)口」
五輪塔群の最上段、向かって左から七基目の五輪塔。南北朝時代後期 明徳(1390~92)の年号が刻まれている。(M)
火 輪、軒口が非常に厚く、軒反は全体で反っている。 | ||
風・空輪は別物、水輪がやや大きくバランスを欠く。 | 水輪、肩の張った壺型で、他の輪に比べやや大きく、別物と思われる |
地 輪 正 面 (東面)
地輪は、幅 34Cm、正面に南北朝時代末期 明徳(1390~92)の年号が刻まれている。
刻銘:「逆修、善根、妙言、明徳(1390~92)式」
黄金塔に向かって右側の五輪塔群、最上段
K は、永和(1375~79)銘五輪塔。L は、応安八年(1375)銘五輪塔。M は、明徳(1390~92)銘五輪塔。
黄金塔に向かって右、下側の五輪塔群
稲葉崎供養塔群は、元弘元年(1331)五輪塔を在銘最古とし、下限は 応永十四年(1407)五輪塔で、一世紀弱にわたって造立されている。
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*JR肥薩線 栗野駅前から南国交通バス 鹿児島空港行きに乗車、「稲葉崎上バス停」下車、北方向へ 徒歩 約3分。または、ふるさとバス(轟方面)に乗車「稲葉崎上バス停」下車。轟(とどろき)簡易郵便局の北側の山あたりが稲葉崎供養塔群。
(撮影:平成24年1月25日)