神奈川県の塔

龍口寺(りゅうこうじ)五重塔

 龍口寺(りゅうこうじ)五重塔(神奈川県藤沢市片瀬3-13-37)

  日蓮宗の開祖日蓮が、「龍ノ口の法難」にあった地に建立された堂を始まりとする霊跡寺院

龍口寺(りゅうこうじ)五重塔(市指定文化財、明治43年 1910年、銅板葺、一辺 4.5m)


五層部、中備えは中央間のみ蓑束。軒は五層部のみ扇垂木

二〜四層部は中備え中央間に彫刻をおき、脇間は蓑束

日蓮が「立正安国論」を著し、鎌倉幕府の怒りを受け、文永八年(1271)この地で斬罪の危難にあった。

龍ノ口の法難の地に、直弟子の日法上人が延元二年(1337)に一堂を建立し、自作の日蓮上人像と首の座の敷皮石を安置したが始まりとする

塔は、縁がなく基壇上に建つ。中央間桟唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも彫刻を施す


鬼瓦の位置

組物は三手先組物

龍口寺は、日蓮上人四大法難中屈指のの霊跡と称されている

中備えの彫刻に龍ノ口の法難を素材にしたと思われるものがあった


山門、元治元年(1864)竣工。欅造り銅板葺

仁王門、昭和四十八年(1974)竣工

仏舎利塔、昭和45年(1971)竣工(写真:左)。釈尊の真骨を安置する

五重塔、中備えの彫刻

日蓮の法力で鬼(悪)を退治する

御 霊 窟

龍ノ口の法難の時に日蓮が入れられた土牢。日蓮の銅像を安置する

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大本堂(市指定文化財、天保三年 1832年竣工、欅造り、銅板葺、間口十二間奥行十五間)

*江ノ電江ノ島駅から徒歩3分または小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩10分。塔は山腹にあり、そのせいか蜘蛛の巣が多く、アップで撮ったが掲載はあきらめた。