浄瑠璃寺

 浄瑠璃寺(じょうるりじ)三重塔(木津川市加茂町西小札場40)

  九体の阿弥陀仏坐像を祀るので九体寺と呼ばれる真言律宗の寺院

浄瑠璃寺三重塔(国宝、平安時代 治承二年 1178年移築、桧皮葺、高さ16.08m)


三層部(三手先組物、二軒繁垂木)

二層部(中央間のみ間斗束がある)

浄瑠璃寺の草創は1047年(永承二年)で薬師如来を祀る本堂が建てられたことに始まる

塔は高欄のない縁をめぐらし中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは中央間のみ間斗束


屋根は桧皮葺

初層、三手先組物、二軒繁垂木

三重塔は、治承二年(1178年)京都の一条大宮にあった三重塔を解体・移築した(「浄瑠璃寺流記事」)

三重塔本尊の薬師如来坐像

     

浄瑠璃寺三重塔は初層の内部から、柱を除いた最初の例

本堂前の石灯篭(最下部、本堂写真中央)より撮った三重塔


軒支輪と三手先組物

初層、三手先組物

三重塔内部、本尊の薬師如来坐像(写真:左、重要文化財、平安時代)

塔の内部は、四天柱・心柱がなく、本尊の薬師如来坐像が安置され、壁画に十六羅漢や飛天が描かれている

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浄瑠璃寺庭園(国史跡)と本堂(国宝・平安時代・九体阿弥陀仏を祀る)

浄瑠璃寺は、本堂に九体阿弥陀像をを祀ることから、九体寺とも呼ばれている

*JR奈良・近鉄電車 奈良駅から、奈良交通バス(111系統)で浄瑠璃寺前 下車すぐ。三重塔の本尊、薬師如来坐像は毎月の8日に開扉される。

(平成17年3月6日・平成19年1月8日撮影)