清水寺(きよみずでら)三重塔(京都市東山区清水1-294)

   「清水の舞台」で名高い北法相宗の大本山。西国三十三ヶ所、第十六番札所

清水寺三重塔(重要文化財、江戸時代前期 寛永九年 1632年再建、本瓦葺、高さ約25m)


三層部、中備えは中央間のみ間斗束

初層、三手先組物、軒は二軒繁垂木

寺伝によれば延暦年間(782〜806)の創建であるという

延暦24年(805)、坂上田村麻呂にこの地が与えられ私寺を建てて清水寺と号した

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束


塔、四隅の鬼瓦

初層、軒(二軒繁垂木)と三手先組物

嵯峨天皇の弘仁2年(811)に国家鎮護の道場となり栄えた

南都北嶺の争いのなか、寺は度々焼失したが、そのたびに再建された

台輪の両端は「出八双卍崩し円竜」、中帯は「向い蝶」、下段の長押の両端は「入り八双若芽唐草」、「四弁羯磨繋(かつまつなぎ)」の文様


丸桁の両端には摩竭魚(まかつぎょ)の彩色が施されている

台輪(だいわ)、中帯の「向い蝶」の文様。彩色が鮮やか

内部は四天柱があり、須弥壇を設け大日如来坐像を安置する。四面の壁に真言八祖像、四天柱に密教的な仏画が描かれている

 昭和62年に解体修理、彩色も復元された。

三重塔は承和14年(847)に建立され、その後たびたび焼失したがそのたびに再建された。

  

仁王門(重要文化財・室町時代) 鐘楼(重要文化財・桃山時代)の蟇股

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清水寺全景

写真右は広い舞台を持つ本堂(国宝、江戸時代 )

本堂は徳川家光の寄進により寛永10年(1633)に建立された

(平成18年2月19日撮影写真を追加)