金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)三重塔(京都市左京区黒谷町121)

  法然上人が草創した最初の道場の地。幕末、京都守護職 松平容保(かたもり)の本陣が置かれた

金戒光明寺三重塔(重要文化財、江戸時代前期 寛永十一年 1634年、本瓦葺、高さ 22m)


三層部、三手先組物、軒は二軒繁垂木、中備えはない

二層部は三層部と同じ

金戒光明寺は法然上人が草創した浄土宗最初の道場の地であり浄土宗七本山の一つ

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも間斗束


塔、四隅の鬼瓦

初層、三手先組物、軒が美しい

室町末期の応仁の乱により焼失。信長・秀吉・徳川家の庇護を受け復興した。

塔は伊丹重好が徳川秀忠を追悼するために建てられた


初層、龍の形をした鬼瓦

三重塔は「文殊菩薩」を本尊としている

二層目正面に「日本三文殊随一」の額が掲げてある

山門(江戸時代末期 万延元年 1860年落慶)

山門を見ただけで大寺院だというのが実感として分かる

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見事な、紅葉風景に出会える(11月25日撮影)

「くろ谷」の石碑

毎月18日、文殊の日に塔は開扉される

三重塔は、文殊菩薩を本尊としたため「文殊塔」とも呼ばれている

(平成18年1月22日・平成18年11月25日撮影)

*いつも京阪電車、丸太町駅から歩いていく。徒歩約20分。この塔も写真に撮りにくい塔の上位に上げられると思う。紅葉真っ盛りの平成18年11月25日に撮った写真を追加した。