法起寺(ほっきじ)三重塔(2)

法起寺は聖徳太子が亡くなった後、太子の遺命で王子の山背大兄王が岡本宮を寺にした所とされている


軒巴と鬼瓦

雲肘木

法起寺三重塔は初層・二層・三層の柱間寸法が、法隆寺五重塔の初層・三層・五層とほぼ同じ寸法であるなど共通する部分が多い

相輪部の水煙(すいえん)


相輪部、下から露盤、覆鉢、請花

卍(まんじ)崩しの高欄

肘木は有名な雲肘木、二・三層の高欄は法隆寺と同様卍(まんじ)崩し

塔の芯礎は基壇上にあり、八角の柱座を造りだして心柱穴をほり、その中央に蓋付きの舎利穴を穿つ


組物部

皿板、大斗と肘木

塔は天武十四年(685)に恵施(えせ)僧正により建て始め、二十二年後の慶雲三年(706)に完成した

秋には、裏の田圃にコスモスが、一面に咲き乱れる

聖天堂(江戸時代末 文久三年 1863年建立)

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法起寺三重塔 遠景(H18.12.16.撮影)

(平成17年9月18日撮影、コスモスを除く)

*最近は、地方の塔を撮ることが多かったので、久しぶりに国宝塔を撮りうれしかった。法起寺には法隆寺にお参りしたあと、法輪寺、法起寺へとまわるお決まりのコースを取った。