当麻寺(たいまでら)三重塔(奈良県葛城市當麻1263)

  東・西両塔が残る高野山真言宗・浄土宗兼帯の寺院。中将姫伝説と当麻曼荼羅で広く知られる

当麻寺の東・西三重塔(国宝、本瓦葺、葛城市當麻)

当麻寺三重塔・東塔(左側・天平時代建立)と西塔(右側・平安時代初期建立)。高さ24.4m(東塔)・24.81m(西塔)

     

 当麻寺5月初旬に咲くぼたん

  

紅葉の当麻寺(写真:左)と寒牡丹の咲く奥の院から両塔を見る(写真:右)

当麻寺は用明天皇の皇子麻呂子王が推古天皇二十年(612年)に河内に建てた万宝蔵院に始まる。
その後、天武天皇白鳳十一年(681年)に麻呂子王の孫、當麻国見が現在地に移してこの地方の豪族當麻氏の氏寺として整備したと伝えられている。

当麻寺講堂(重要文化財・鎌倉時代)

当麻寺本堂(曼荼羅堂)(国宝・奈良時代末〜平安時代初)

桁行七間・梁間六間、寄棟造り、本瓦葺。中将姫が感得したと伝える曼荼羅を祀る。浄土信仰の中心となった堂。

   奈良の塔 当麻寺三重塔・東塔                          日本の塔-目次

当麻寺三重塔遠景、東塔(左)・西塔(右)

新緑の頃、鯉幟が風に揺れて泳いでいる。この時期、当麻寺は牡丹の花の見頃を迎える

(平成17年12月11日撮影分追加)