宝山寺(ほうざんじ)多宝塔(生駒市門前町1-1) 

  生駒聖天(いこましょうてん)の名で知られる、真言律宗の大本山

宝山寺多宝塔(指定なし、昭和32年 1957年、本瓦葺、高さ 14.1m)


上重、四手先組物、軒は二軒繁垂木

下重、組物は出組

役小角(えんのおずぬ)の開基になる修験道の霊場に、延宝六年(1678年)宝山律師湛海が入山し寺院を中興した

 

多宝塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは三間とも蟇股


上重、四手先組物。軒は二軒繁垂木

下重、軒の流れが美しい

相輪(写真:右)は型のとおりで、九輪の上に、四葉、六葉、八葉の花輪を順に重ね、頂上に火焔宝珠をおく

塔の内部は、湛海の自作という愛染明王坐像を安置する


下重、中備えの蟇股

多宝塔、四隅の風鐸

朝日宝塔(写真:左・明治二十二年 1889年建立)

聖天堂の歓喜天は、全国から多数の参詣者を集める

宝山寺への参道

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宝山寺本堂(右側:貞享五年 1688年建立)と聖天堂拝殿(左側:八棟造り)

(平成18年5月20日撮影)

*近鉄電車 生駒駅下車 ケーブルにて宝山寺 下車、徒歩約10分)