薬師寺(やくしじ)西塔(奈良市西ノ京町457)

  西塔は残っていた心礎の上に、東塔にならい再建された

薬師寺(やくしじ)西塔(昭和56年 1981年再建、本瓦葺、高さ 33.9m) 

西塔の高さは東塔より30Cm高い。木の縮みを考えて、高くしてある。200年後には同じ高さになるという


三層部(軒の出が延ばされ、勾配もゆるくされた)

二層部(各重の裳階部分に連子窓がつく)

西塔は享禄元年(1528年)に兵火で焼失し昭和56年4月に453年ぶりに復興された

相輪の覆鉢(ふくばち)の上の平頭に請花が、水煙・九輪に風鐸が取り付けられた

塔は基壇(四方に階段が設けられている)上に建ち、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは間斗束


三手先組物

塔の四隅の鬼瓦

西塔は屋根を軽くする為瓦自体を薄くし、屋根には葺き土を置かずに空葺(からぶき)とされた

西塔内部正面、蝕地印の釈迦如来坐像(平成18年1月8日撮影)

西塔の内部は心柱、四天柱があり、心柱を大日如来に見立てた五智如来を安置する


隅木端部に風鐸が付けられた

垂木の木口(こぐち)には飾り金具が付く
飛檐(ひえん)垂木は角、地垂木を円とする(古代寺院に限られる)

丸瓦と木口(こぐち)に飾り金具が付けられた垂木(たるき)

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向かって左側より東塔、西塔、金堂

(平成16年10月11日撮影)