八柱神社(やはしらじんじゃ)(神波多神社境内社)〈奈良県山辺郡山添村大字中峰山309〉
石燈籠は、神波多神社(かんはたじんじゃ)の境内社である八柱神社の前に立っている。正平十四年(1359)の在銘石燈籠。
八柱神社 石燈籠 (村指定文化財、南北朝時代中期 正平十四年 1359年、花崗岩、高さ 215Cm)
請花・宝珠、請花は覆輪付単弁の蓮弁 | ||
六角型石燈籠は、境内摂社である八柱神社の前に立っている | 火袋、六角で、火口二面、丸窓二面、壁面 二面の構成 |
笠
鎌倉時代後期の石燈籠に比べ、笠の丸みがなく、力強さに欠ける。
火 袋
上区は二区で横連子、中区の壁面は雲型にのる日・三日月、下区は二区で、各々に散蓮華をを陽刻する。
中 台
中台は、上面に反花、下面に単弁の蓮弁、側面は二区で神波多神社石燈籠と逆向きの走獅子を配す。
竿は円柱で、三節をつくる。中節の上に「正平十二二(四)(1359)己亥四月廿日」の刻銘がある。正平十四年(1359)は南朝年号。 |
基 礎
上端に複弁反花、中央の竿受け円座の周りに小蓮弁、側面は二区に分かち各々格狭間をつくる。
同じ境内に立っている神波多神社石燈籠を模して作られたもの | 刻銘:「正平十二二(四)(1359)己亥四月廿日」 |
神波多神社(かんはたじんじゃ)境内の奥に旧 善明院の跡があり、南北朝時代前期 暦応四年(1341)銘五輪塔残欠が置かれている。
善明院跡(ぜんみょういんあと)五輪塔残欠(南北朝時代前期 暦応四年 1341年、花崗岩、地輪高 34.5Cm)
水輪、カーブが美しく、下ですぼまっている | ||
五輪塔は風・空輪を欠失し、水輪と地輪が南北朝時代の古いもの | 地輪、正面に南北朝時代前期 暦応四年(1341)の刻銘がある |
地輪の刻銘:「暦応四年(1341)辛巳三月廿日」 「大願主浄正」
宇太水分神社(うだみくまりじんじゃ)石燈籠 石仏と石塔-目次!
神波多神社(かんはたじんじゃ)
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*JR・近鉄 天理駅前より三重交通バス 上野産業会館行きに乗車、「波多野神社前バス停」下車、すぐ。
(撮影:平成23年8月24日)