本山寺(ほんざんじ)三重塔(岡山県久米郡美咲町定宗403)

  役小角の開基、鑑真和尚の再興といわれる美作地方最古、天台宗の寺院

本山寺三重塔(重要文化財、江戸時代 承応元年 1652年、桧皮葺、高さ 26.4m)


三層部(間斗束はない)

二層部(中備えは三間とも間斗束を置く)

本山寺は、岩間観音と呼ばれ、庶民より信仰を集める。古来より山岳仏教の道場として栄えた。

塔は擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間桟唐戸、脇間板張り、中備えは三間とも間斗束


軒は二軒繁垂木

三手先組物

長承元年(1132年)稲岡ノ庄(誕生寺)の漆間時国公夫妻が本山寺に参詣し、祈願して生まれたのが法然上人(源空)

初層の擬宝珠高欄

本山寺は、境内地4200坪、10余棟の堂塔伽藍を有する岡山県下屈指の巨刹

初層、尾垂木の上に力士が乗り軒を支える

初層、軒・組物・風鐸・力士像、バランスがよく美しい

初層、尾垂木上の力士(表情が面白い)

本山寺本堂(南北朝時代 観応元年 1350年、重要文化財、桧皮葺、折衷様)

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定行堂(室町時代 1519年・県指定文化財)

寺侍長屋(江戸時代後期 1845年・県指定文化財)

宝筐印塔(ほうきょういんとう)(左・写真)(重要文化財・南北朝時代 1399)他、本山寺は歴史を物語る文化財の宝庫である

*本山寺から誕生寺(法然上人誕生の地)まで車で送って頂いた上、羊羹を頂きまして有難うございました。羊羹、とっても美味しかったです。感謝!

(平成16年11月14日撮影)