宝福寺(ほうふくじ)三重塔(岡山県総社市井尻野1968)

  雪舟寺の俗称があり、涙で足下にねずみの絵を書いた話で 有名な少年時代を修行した寺院

宝福寺三重塔(重要文化財、南北朝時代 永和二年 1376年、本瓦葺、高さ 18.46m)

宝福寺は臨済宗東福寺派の寺院で貞永年間(1232-33)の創建とされ、日輪大阿闍梨が開山、その時は天台宗だった


三層部分(間斗束はなし)

二層部分(間斗束は中央間のみ)

 宝福寺は、永享年間(1429-41)に雪舟が少年時代修行していた寺院で12歳で得度し、京都相国寺に上るまでの間を過ごした

塔は、擬宝珠高欄を付した縁をめぐらし、中央間板唐戸、脇間連子窓、中備えは間斗束

塔は、昭和42年解体修理に着手し、昭和44年に竣工した


初層組物部分

 組物は三手先組物で軒は二軒繁垂木。相輪は青銅製

   

塔の初層には、須弥壇を設け大日如来と脇侍四天王を安置し天井には天女の絵がある

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宝福寺仏殿(ご本尊の虚空蔵菩薩が安置してある)

(平成16年8月14日撮影)